『雇用者の雇ってあげている・被雇用者の働いてやっている』という気持ちの対応が蔓延する会社には先がないんじゃないだろうかと思う話

僕の勤務先の部署は、アルバイトを入れて5人います。

その中の1人の女性が、つい先日雇用先から契約終了を言い渡され、今年度末である3月末で退職することになりました。

1年有期の雇用契約を続け今年度の終わりで勤務歴5年。

アルバイトを経て契約社員となっていた彼女でしたが、5年を超えると無期契約うんぬんの関係があるらしく、結局はクビになるということでした。

あんまり話も聞けてないし、調べてないので詳しいところは分かりませんが。

 

雇用を生み出している以上、少なからず利益を生み出さないと企業としての存続が危ぶまれるので、契約が終了すること自体は仕方ないと思う反面、あまりにも会社側の対応がひどいと思うことがありました。

自分が働いている先がこんなところだと思うと情けなくなるぐらいに、そしてこんな対応をしていたら将来はヤバいんじゃないか?と思うほどに。

 

そこで感じたことは、「雇用主の雇ってあげたんだから」、「被雇用者の働いてあげてるんだから」といった気持ちが先行した会社は、いずれ崩壊が待ち受けてるんじゃないかと思わずにはいられませんでした。

ただの精神論と言えばそうですが、そんな個人的なつぶやきです。

5年働いてくれた従業員にねぎらいの言葉も詳細の説明もなし、紙切れ1枚を届けて終了はあまりにも配慮に欠ける

今回契約終了で退職する彼女は、今年で5年目。

今年度の始まりに異動してきた知識の乏しい上司に加え、1年目の僕自身もまだまだ知識が足りないし、部署内のルールも把握できていないこともあります。

そういったところも含めて、仕事バリバリのキャリアウーマンというわけではなかったものの、部署内では戦力になる1人でした。

 

先程も言ったように、契約が終了になることは仕方がないとも言えますが、その伝え方がひどかった。

人事の担当が面談をするでもなく、詳細の説明をするでもなく、ただ部署のメールボックスに彼女宛の通知書を送るというやり方でした。

その通知書は彼女のデスクに回ってきます。

ある程度今年度で終了ということは予測していたみたいですが、封をあけた彼女は「やっぱりな…」という気持ちと「こんな伝え方なんや」という気持ちになったと言っていました。

まぁ、当然ですよね。

 

彼女はまがりなりにも5年働いてくれた人です。

例えどんな形であれ、雇用者である会社側の人事なり担当の人が、彼女に対して面と向かってまずは、「5年間も大切な時間を仕事に注いでくれてありがとうございました」というのが筋だろうと思ってました。

もし仮に彼女が自分の意思で辞めたいと言った場合でも、まずは「働いてくれてありがとう」が出てこないといけないと思っています。

逆に、彼女からも「生活を支えてもらいありがとうございました」というのは、あってしかるべき思いでもありますが。

 

今回のケースは、彼女は働いていたいという意思がある中で、契約が終了だからということによる強制退職のようなものです。

そうであるならば、なおさら会社側はねぎらいと感謝の気持ちを持って送り出さなければいけないというのが僕の個人的な気持ちでした。

なんの話もなく、ただ通知書をメール便でよこし、「あなたは今年で終了なので、必要事項を書いて人事に提出してください」はあまりにも配慮が欠ける対応でした。

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従業員何千人の企業ならまだしも、数十人規模で対応する時間がないは有り得ない

身バレするといやなのでぼかしますが、僕が働いているところは、派遣やアルバイトを含めても100人に満たない規模です。

今回の件が、1人1人に対応する時間が取れずやむなく書類だけで済ませた、という点を考えてみました。

が、数十人しかいないにも関わらず、担当者が時間を取ることが出来ない、というのはあまりにも自己都合すぎるなと結論づけました。

例え時間がなかったとしても、優先的に時間を作ってやらなければいけないことになるはずですが。

部署を一新してくれ!期待しているから頼むよ!という人間に対しての待遇の低さ

ついでだから言っておくと、ありがたいことに僕の仕事における立ち位置は、今の部署の生ぬるい感じを立て直し再建することを期待してもらっています。

30代半ばで、特に目立った資格もなく、転職回数も10回近くになる人間に、期待して採用してくれていることに対して非常に感謝している部分があります。

とは言え、改定しにくい既存ルールとお局のような先輩がいる部署内で、孤軍奮闘するのはかなりの労力がいります。

しんどいかしんどくないかで言うと、かなり精神的に疲弊します。

 

そんな中での僕の待遇はというと、年収200万円半ばしかありません。

マジでビックリなのでもう一度言いますが、30代半ばを過ぎているのに年収200万円半ばです。

部署を一新して再建してくれ!というなかなかヘビー級の案件を解消してくれると期待していると言いつつ、この待遇です。

 

僕には妻子がいて、まだ子供は1歳。

何だかんだとお金がかかるところにこんな年収だと、僕一人の稼ぎでは到底やっていけるわけがありません。

それでも生活が出来ているのは、副業としてこのブログの収入があるから。

ブログがあるおかげで、貧乏なりに何とか生活が出来ていますが、ブログがなければ1秒で辞めて転職しているのが現状です。

 

個人的には、それだけの期待を込めて頑張らせようとするのであれば、せめて家族3人が落ち着いて生活できるだけの待遇は欲しいと思ったのは事実です。

僕の信用が足りなかったと言えばそれまでですが、この件に関しても、もう少し配慮がほしかったなぁ…と感じてしまいました。

会社の人の気持ちを感じられない対応は、巡り巡って業績に返ってくる

会社と言えど企業と言えど、動かしているのは人です。

人と人です。

会社側の上層部とは、僕はまだほとんど接点はありませんが、もしホントにこういう対応でいいと思っているのだったら、いずれ足元をすくわれることになるんだろうなと。

自分が勤めているところを批判するのは気が引けますが、違和感しか残りません。

 

今は昔に比べてだいぶ業績としては安定しているようですが、表面上では従業員のおかげで~みたいなことを言いつつ、結局のところで人としての気持ちを感じられない対応をして従業員をないがしろにしていては、先がヤバいなぁと感じずにはいられません。

せめて自分と関わる人には誠意をもって対応しようと思う|まとめ

正直ガッカリしました。

企業理念と言うとアレですが、勤務先がモットーとして掲げているのは黄金律です。

要するに、イエスキリストが言ったとされる「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」というやつです。

ですが、今回退職する彼女に対しての対応は、真逆のことをしてしまっていると思うのは僕だけじゃないでしょう。

 

そんなの仕方がないと言われればそれまでかもしれません。

だから甘ちゃんなんだよ!と言われるかもしれません。

でも、せっかく大切な時間を費やして、同じ時期に同じ空間で過ごしたのであれば、少しでも気持ちが軽くなる方を探していきたいと思うんですよね。

 

僕1人が何かやったところで大きく変わることはないかもしれません。

が、せめて僕自身と関わってくれる人とは、例え希望通りにならなかったとしても、誠意をもって対応しようと改めて思いました。

今回の件はかなり残念でなりませんが、この記事にたどり着いた日本のどこかの誰かの心に、一つでも響いてくれればそれでいいかなと思います。

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