「コロコロ休みを変えるのは申し訳ないので、今年は子供の運動会に参加するのはあきらめます」と言うスタッフと、休みを取らせてあげたい僕と、それを良しとしない上司の話

子どもが走ってる絵

僕は今大学の職員として勤務しています。

前々まで派遣社員でしたが、めでたく直雇用として採用してもらえました。

それに伴い、僕の代わりというとあれですが、引き継ぎも兼ねて派遣枠で一人、数ヶ月前から小学生と中学生の子どもを持つお母さんが入ってきました。

 

そのお母さん、とある土曜に開催予定だった子どもの運動会に合わせて、しっかり休みを取る段取りをしていたのですが、当日は雨で延期。

延期されて翌週の木曜日が運動会の日。

再度その日を休みにするも、またもや雨予報で、前日の時点で学校側が運動会の延期を発表。

延期が発覚した水曜日の時点で、休みにしていた木曜日を急きょ出勤に変更したり、といったことをしていました。

 

そして出勤した木曜日の翌日、金曜日が再度組まれた運動会の日。

予報は曇りのち雨。

もし再び順延になると、日程は翌週になってしまうとのこと。

でも、金曜日の開催があるかどうかは前日には分からない。

当日の天気の状況で判断する、と学校側からのアナウンス。

 

結果、「もうさすがに休みをコロコロ変えるのは申し訳ないので、今回の運動会はあきらめます」とお母さんスタッフは言いました。

 

どうしても、あなたがその日に働かなければいけない理由があるのであれば、僕も苦汁を飲んで働いてくださいと言えます。

でも実際はというと、

  • 誰でも変わって業務が出来て、
  • なんならヒマなので、僕がやってもいいぐらいです。

という状況なのは分かっているので(元は自分がやってた業務でもあるから知ってるんです)、申し訳ないとか思わずに、絶対休みを取るべきだ!と、僕はお母さんスタッフに言いました。

 

とは言え、派遣会社と大学側での決めごとやルール、その他諸事情があるかもしれません。

お母さんスタッフは、休みを取りたいけどもう立場上言いにくそうにしています。

そこで僕の出番。

学校勤務1年未満の30代の新人おっさんが、勤務年数20年を超した50代の上司に直談判しました。

そんな時のお話しです。

僕⇒上司に問いただす

上司は新卒から就職し、そのまま勤続20年以上。

ガチガチに凝り固まった感覚で、外の世界を知らない職員です。

そんな上司に正論をドン!とぶつけて、「休みを取らせてあげるべきだ!」と言うのは、あまりよろしくないなと思いつつ…

僕はそういうのが下手くそなので、上司に面と向かって聞いちゃいました。

 

Non太

派遣社員のスケジュールは大学側で管理ですか?

それとも僕たちの部署で管理してればOKなんですか?

上司はなんでそんなこと聞くの?みたいな顔をしています。

 

Non太

いや、というのも、〇〇さん(お母さんスタッフ / 以下Aさんと呼びます)とさっき、運動会が順延して大変ですね~みたいな話をしてたんです。

で、また延期になるかもしれないとかで、コロコロ休みを変えるのは申し訳ないから、今回の子どもの運動会は諦めますって言ってて。

Non太

僕がでしゃばって言える立場じゃないとは思うんですが、ちゃんと代わりの対応が出来るのであれば、前日とかでも休みを取ったりできるのかなーと思って。

Non太

予定では明日が運動会で、雨なら翌週になるみたいです。

Non太

予定通りいけば、明日が運動会なので、多分Aさんは明日の休みを取りたいと思うんですよね。

で、Aさんのやるべき作業を僕が対応するようにすれば、休み取ってもOKってなりますか?

Non太

それとも大学側で、お前らの部署は派遣社員に対してどんなスケジュール管理してるんじゃボケ!みたいになりますか?

Non太

子どもの運動会とか、やっぱり行ってもらいたいんですよね。。。

僕が子どもで両親誰も来ないとか、淋しすぎてガッカリしてたなぁと思ったり…。

と立て続けに聞きました。

上司は、「おいおい、そんなことをイキって言うなよ」的な表情をしていましたが、少しの間をおいて、

「まぁ、管理はウチでしてるから、一応言ってくれたら…まぁ…なんとか…」

と、『一応』と言いつつ、とりあえずOKだろうけど、何とも煮え切らない回答。

上司としては、「社会人なんだから」という前提のもと、そんなに簡単に休めるものじゃない的な雰囲気がありました。

気付かないフリでスルーしましたが。

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子どもに関わることを、仕事で犠牲にするのは違うという僕の想い

時に、親も子供も我慢して、やらなきゃいけないことがある場合もあるでしょう。

接客業や指名制の仕事で、どうしてもその日にオファーが来ているなどがあれば、前日にやっぱり明日休み!とは出来ないかもしれません。

でも、今回のケースで言うと、

突然明日休みにして、と言われても誰も迷惑しないということが分かっています。

減るのは休んだ人の給料だけで、また誰かの業務量が増えるということもありません。

それは僕の目でも上司の目でも明らかに分かっています。

じゃあ、いいやん?という話です。

さも当たり前に休ませろや!と来られるとちょっとイヤですが、ちょっとお願いがあって、と来てくれたら、笑って受理してあげようよって話です。

 

そんな状況で、数回直前でスケジュールを変えて迷惑かけたから…といって、運動会に行きたいけどあきらめる、という選択肢って必要か?って思うんです。

 

子どもに関われる期間はあっという間に過ぎ去っていきます。

僕なんて、まだ育児1年生なのに、それだけで痛感しています。

子どもの運動会だって、中学生までしか参加できないでしょう。

1年で1回、人生の中でも10回20回しかないイベントです。

 

子どもからすれば、親にいいところを見せたい一大イベント

親からしても、子どもの成長を実感できる一大イベントのはずです。

(そんなことないっていう子供も親もいるのはさておき)

それなのに、休みを取ることが大丈夫な環境が整っているのに、上から管理不行き届きとしての評価にされるかもしれないからとか、社会人っていうのはみたいな感情から、笑顔で行っておいで!って言えない環境ってどうなの?って思うわけです。

 

子どもが生まれて、こういう気持ちは一層強く思いました。

今までであれば、こんなことに対応出来ない仕事環境はダメだ!で一蹴してましたが、縁があって大学という教育に関わる仕事に携わることが出来ています。

そして、ほとんどの決定権は部署内にあるということは事実なので、自分自身が意見を言える立場になって、子どもに関わることでの相談は気軽にできる+最優先事項で対応可能!という部署に変えていきたいと思っています。

ほんのささいなことなのに、その後はものすごく頑張ってくれる人になる

今回のことは、損得を考えて行動していません。

Non太
こうやって融通利かせたら、今後は自分の言いなりになってくれるだろ!ぐへへ

みたいな、よこしまな気持ちは微塵もありません。

 

でも、もし自分の妻が同じような状況にいたらどうだろうと思いました。

どうしても運動会に行きたい、でも立場的にもタイミング的にもどうしても休みを取ると言いにくくて、諦めて仕事に行くしかないか…

と思っている時に、「俺が掛け合ったるから任せとけ!」と上司や先輩が言ってくれたら、どれだけ心強いかと。

 

Aさんは、こんなワガママ通してて、評価下がってもういらんクビや!ってなったりしないかな、と心配していました。

僕は

Non太
僕の一存で全てを変えることはできないかもしれませんが、こんなことで評価が下がるなら、全力で話ししますから!

と伝えました。

「それでも無情にムリだったら、偉そうなことを言ってごめんなさいとしか言いようがないのですが…そんなことにはさせないので」と付け加えています。

 

こんな人が妻の働く職場にいてくれたら、それで万が一クビになったら仕方がないとも思えるし、一緒だったら安心だなぁと思えました。

自分で言うのは変ですが。

 

そして、こういうほんのささいなことこそメチャクチャ覚えてくれてて、その後はメチャクチャ頑張ってくれるスタッフになったりします。

過去、同じようなことを何度か経験していますが、真摯に向き合って取り組んでくれる人になってくれます。

そういうのって、なんか気持ち良いですよね。

 

多様な生き方や働き方がクローズアップされている中で、社会的に強制しなきゃいけない一面を持ちつつも、柔軟に対応する力がないとダメです。

評価を気にするのはやめ。気軽に相談できて言い合える環境を作りたい

正直、大学職員と言えど、給料激安、大卒初任給か?ってぐらい安いです。

ギリギリ、ブログやサイト運営をしているおかげで、僕一人の稼ぎで家族3人が暮らせてます。(就業規則に副業禁止がなくて助かった!w)

 

僕が目指すのは、気軽に相談が出来て、お互いに言い合える環境です。

  • 今日めっちゃヒマやな~1日ネットサーフィンでもしとこっか。と、ヒマであることを普通に言える
  • ちょ、今日忙しくてあれが手に付かへんから、ちょっとヘルプ頼んでいい?と、お互いに助け合える
  • 子どもが風邪ひいたから休ませて! おう、大丈夫!ゆっくり子どもと過ごしてあげて!と、急きょのスケジュール対応は問題なし
  • ここ3連休にして家族旅行に行きたいんやけど。 おーじゃあ俺は来週にするから大丈夫やで!と、休みの調整も自由

こんな環境があったら、結果的にメチャクチャ仕事って頑張れると思いません?

 

もし仮に、こういうことを進めて人事評価が低くなるのであれば、もうそれでいいと思ってます。

大学職員と言えど、教育部分で大学生と関わることは少ないですが、この想いでいつも接するようにしています。

子どもとの時間は大切に / まとめ

僕は派遣社員から大学職員になって、仕事を終えて帰ってくるのが1時間遅くなりました。

そのせいで、5時半には帰ってきていたのが6時半。

平日子どもと遊べるのはせいぜい3時間ぐらいで、帰宅したらあっという間に就寝です。

毎日1時間も短くなってしまうのは悲しいです。

さらに、大きくなればなるほど、子どもと過ごす時間は少なくなっていくでしょうからね。

 

といった感じで、今おだやかに過ごせてることをありがたく思いつつ、今回のようなケースで素直にやっていける環境を作れるよう、今後も働いていきたいと思います。

明日は雨ふらないことを祈りつつ。

⇒無事に開催されたようでよかったです。

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