長崎県・平戸市と北海道・上士幌町のふるさと納税の使い道と取り組みが素晴らしい! こんな街が増えたら良いなと思う

ふるさと納税は世間でもかなり認知度が高まってきましたね。

昨年は4つの街に計5万円のふるさと納税を行ったNon太(@LoveWifeLives)です。そのお蔭で今年の住民税も5万円近く安くなる予定。

実際に4万8,000円ぐらいは安くなっています。

今回はふるさと納税の仕組みやどんなメリットがあってお礼の品がどんなものかをお話ししたいのではなく、ふるさと納税の使い道を公表している2つの街についてです。

その街とは長崎県・平戸市北海道・上士幌町の2つ。

この2つの街のふるさと納税の取り組み方や使い道が素敵だなぁと思ったので、実際にどんな取り組みを行っているのかご紹介したいと思います。

長崎県・平戸市のふるさと納税の取り組みがすごい!

1.特設サイトがある

各自治体(市区町村)には、市だったり町だったりの区分けで情報を発信するためのホームページがあります。

通常ふるさと納税の説明はそのページの一部(しかも分かりにくいことが多い)に設置されていることが普通なんですが、この平戸市のすごいところはふるさと納税専用のホームページが設けられているところです。

平戸市ふるさと納税特設サイト

もうこれだけですごいですよね。企業のホームページに負けず劣らずの出来栄えです。

実は2年前の2014年のふるさと納税ランキングでは、年間寄付額が全国1位になったんだとか。

「ふるさと納税 特設サイト」と調べるとトップには平戸市が出てきますが、その下の検索結果にはいくつもの自治体が並びますので気になる方は調べてみるといいかもしれません。

このページを回遊してると、確かにふるさと納税がしたくなります。

今でこそ、ふるさと納税特設サイトを設けている自治体は増えたように感じますが、パイオニアとして走り始めた平戸市はすごいと思います。

2.ポイント制度でリピーター創出

1万円を寄付したら〇〇というお礼の品をお返しというスタイルではなく、ポイント付与というスタイルです。

例えば1万円寄付すれば4,000ptがもらえるため、そのポイントを使ってお礼の品を選ぶことになります。

これだけだったら何も変わらないんですが、これがまたうまい策略になってます。

と言うのは、例えば2万円を寄付したとすると8,000ptがもらえるわけです。

この8,000ptを使ってお礼の品としての特典品を選ぶことが出来るわけですが、見てみると6,000ptの特典品があったりします。

もしこの6,000ptを使えば残るのは2,000pt。

残った2,000ptで選べる特典品もありますが、魅力的な品がなかった場合、次の機会に持ち越すことが出来るんです。

平戸市からお借りしたポイント説明ページs-2016-03-04_12h47_34

ご注文後、余ってしまったポイントは自動的に積立します。次回寄付時に併せてポイントを利用することもできます。

と書かれており、今回の例で言うと残った2,000ptで注文したい品がなかった場合は積立しておけるということ。

翌年また2万円を寄付して8,000ptをもらったとした場合、合計10,000ptあるわけですから新たな特典品を選択する幅も広がります。

ポイントは使い切らないと勿体ないという、人の心理をうまく考えてる制度と言えます。

3.寄付金の使い道の金額を記載

特設サイトを設けている自治体は多くありますが、寄付金の使い道として金額を記載しているところはなかなかありません

その点、平戸市は全ての額ではないにしろ、実際に使ったところの写真とともにざっくりでも使用した金額を載せていることに好感を覚えました。

「寄付金は〇〇のような使い道で使用させて頂きます」と使い道を公言することはどの自治体でもしてますし、やらなければいけないでしょう。

生活者側からすると見たい聞きたいのは寄付後の効果の程で、それをパッと見て分かるように紹介しているのは素敵だなと思うわけです。

平戸市のふるさと納税特設サイト>>>使い道と実績>>>活動事業のご紹介とページを進めば、写真付きでその一環を見ることができます。

紙に文字だけでズラーっと書かれても読みにくいですが、これだけシンプルにしてくれていると見やすくて良いですよね。

You Tubeの動画を作って市民の声として反映させてるのも好感度が上がります。

▼平戸市You Tube

4.特典品が見にくいのが残念なところ

特設サイトを持っているのは大いにメリットだし、ポイント制度を導入しているのもリピーター寄付者を呼びやすい環境だし、しっかり集めたお金の使い道を示しているのも素晴らしいのですが、寄付後の特典品を選ぶところだけ見にくい…。

1ページ目~10ページ以上に渡って特典品があるようですが、並んでいるジャンルもバラバラなので一つずつ見ていかないと何があるのかが良く分からない。

ジャンル別にランキングが載せられてますが、これも5位までが載っているだけで、ジャンル別に全ての特典品を見ることが出来ないのはちょっと面倒だと思います。

それだったら確実にふるさとチョイス(僕が良く使ってるところ)で検索した方がかなり見やすいです。

詳しくは分かりませんが、直接平戸市に寄付した場合とふるさとチョイスを使って平戸市に寄付した場合、ふるさとチョイスを経由した場合は平戸市はいくらかふるさとチョイスに手数料を支払わないといけないはずです。

独自でせっかく魅力的な特典品を用意して特設サイトも準備して対応してるのに、特典品が見にくいからという理由だけで寄付者を逃がす、もしくは手数料を取られるサイトからの経由にするというのはいささかもったいない気もします。

5.余談ですが、平戸市ホームページもオシャレです

ふるさと納税から少し話しは逸れますが、平戸市の自治体としてのホームページもメチャメチャオシャレです。

平戸市ホームページ

完全に平戸市の町おこし、PRをビジネスとしてとらえマーケティングに本腰を入れているんでしょうね。

「HIRADOチャンネル」としてYou Tubeからfacebook、ツイッターにLINEにインスタグラムまで。

こうやって町興しが行われている街に住んでみたいと思わされます。

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北海道・上士幌町のふるさと納税の取り組みも素晴らしい!

日本一の大きさを誇っているナイタイ牧場があったり、有名な観光スポット「タウシュベツ川橋梁」があったりする上士幌町ですが、ふるさと納税としてのランキングは北海道でもトップ水準であり日本でも有数の町になっています。

1.特設サイトでの寄付金の使い道の使途が明確

長崎県平戸市と同様で平戸市程にデザイン性で勝っているわけではありませんが、やはり特設サイトが設けられているのは分かりやすくて良いですね。

さらに納められた寄付金の使い道が記載されたページもあります。

平戸市でもこれは述べましたが、それに比べ物にならない程に明瞭に使途の概要と写真と充当金額が記載されています。

これだけ充当額が詳細に書かれていると安心する人も多いでしょうね。

実際これを公表することだけでも労力もいるし、公表してちゃんと使っているかどうかは町民に確かめられますから、ウソだったら今の時代すぐにバレます。

そういった点でもしっかり取り組んでいるんだなという気持ちが伝わります。

2.子育て支援に力が入っている

上士幌町の使い道のページを見ていると良く出てくる「上士幌町認定こども園」という言葉(詳しくはページを見てください)

いわば、幼稚園と保育園の良いとこどりをした施設といったところでしょうか。

昨年はこのこども園に係る保育料軽減事業で1,600万円以上を使っていると書かれています。

このこども園の何がすごいかと言うと、保育料が無料ということです。

▼上士幌町のページからお借りした保育料無料の記載s-2016-03-04_13h47_52

通常幼稚園や保育園に通わせるとなると数万円は一ヶ月でかかるところが無料ということ。

これってすごくないですか?

細かい規定は見ていないので諸条件はあると思いますが、集めた寄付金を運営の一部にして子育てがしやすい環境を整えているというわけですね。

人口が減少し続けている中で、子育て環境が整えば引っ越してくる人がいるかもしれないし、思い切った施策でこういうの好きです。

3.お礼の品である特典品の拡充のために再投資する

これはあくまで想像です。

子育て拡充以外の寄付金の使い道で、公表されている中で1,000万円を超えて使用しているのがもう一つあり「十勝ナイタイ和牛肥育拡大推進助成事業」というものでした。

上士幌町のふるさと納税のお礼の品としての特典品を見てみると、十勝ナイタイ和牛という肉が豊富に揃えられています。

焼肉用からすき焼き用やステーキなど。

集めた寄付金の一部をさらに魅力的な特典品へと昇華させるために、特典品の助成事業を推進させているのかと思いました。

特典品でiPadを用意したりする街もあったようですが、それとは似て全く非なる豪華さです。

というのは、お金で買える豪華さを準備するんではなくて、上士幌町の産業を活性化させて町の中からさらに豪華なものが生み出せるようにしていっているところです。

まさしく集めた寄付金を町に再投資し、町民とともに町の活性化を図っていく素晴らしいマーケティングだと思います。

※あくまで僕の個人的な見解で、ホントにそうなのかは分かりません。w

でもこれだけ十勝ナイタイ和牛が揃っているということは、さらなる美味しいお肉を提供できるように推進させてるんじゃないかと思っても不思議ではないですよね。

後日、担当の方からコメントを頂きました。

僕が想定していたように、和牛を育てていくための助成等に使用されているとのことでした。

ふるさと納税の自治体の取り組み / まとめ

今回はたまたま見つけた2つの自治体のふるさと納税に対する取り組みが素敵だなと思ったので紹介させて頂きました。

もしかすると、地中に埋もれているだけでまだまだ素敵な取り組みをしていく町もあるかもしれません。

そう考えると、マーケティングととらえて町の活性化に取り組むことは大切だし、新しいことに取り組んでいくことも大事だと痛感させられますね。

まさしく町興しビジネスじゃないかと。

僕自身は来年(2017年)の住民税はほとんどないだろうということで、今年のふるさと納税はしない予定ですが、ふるさと納税を行う上で参考にしてもらえればと思います。

ふるさと納税をするなら、ふるさとチョイスがおすすめです。

最近なら、納税可能な街が増えてきた楽天ふるさと納税もおすすめです!

2 件のコメント

  • 記事でご紹介いただきありがとうございます。

    「十勝ナイタイ和牛肥育拡大推進助成事業」については、HPでの説明が不足しておりましたので下記記事でご案内しました。

    http://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/usage/01633#usage_notifications

    補足しますと、「十勝ナイタイ和牛肥育拡大推進助成事業」については、飼養の空きスペースを作るために行う公共牧場へ預託費の助成や、市場価格が高騰している和牛素牛(本格的な肥育に入る前の子牛)の導入経費の一部助成などに使われています。

    • 地域の発展と活性化をしている素晴らしい例だと思います。
      ふるさと納税の理想的な形を実践されているパイオニアとして、突き進んでほしいと思います。
      わざわざコメントまで頂きありがとうございます!

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