副鼻腔の一つであるおでこ周辺の前頭洞に頻繁に炎症が起こり、難治性の副鼻腔炎と診断されたために手術を行いました。
最終的には1週間の入院を伴う手術になったのですが、手術体験記として1日ごとの記録を残しておこうと思います。
まずはその手術当日である1日目について。
入院したその日が手術で、術後は色々あって寝られない大変な日になりました。
入院受付⇒診察
まずは自分が入院する病院(関西医科大学総合医療センター)へ向かい、入院受付を行いました。
行ったのは朝の10時。手術予定時間は15時です。
入院受付はものの数分で終了しました。次に、該当の科である耳鼻科に向かいます。
入院日=手術日となっていたため、耳鼻科では
- 今日の体調がどうか?
- 手術に対して疑問はないか?
の2点を聞かれました。
特に体調に異常もなく質問もなかったので、この診察も1分ほどで終了。
次に入院する病棟を案内されることになりました。
病室で待機⇒点滴が始まる
自分が入院するフロアが6Fだったため、エレベーターで6Fに移動。
看護師さんに病室を案内され、一通りの説明を受けた後は、基本的に自由時間となりました。
自由とは言え手術が控えているので、薬剤師が挨拶に来たり、手術に立ち会って対応してくれる看護師さんが来たりとありましたが、それ以外は読書をしててもスマホをいじってても問題はありません。
僕の場合、手術前日の晩御飯が最後の食事、手術当日の12時以降は水分補給も不可、15時手術予定というスケジュールでした。
手術が近付いてきた14時頃、すでに飲まず食わずの状態が続いているので、脱水症状にならないようにということも考慮して点滴を打たれました。
結局のところ、15時手術予定だったものの前の人の手術がずれ込んだようで、最終的には16:30頃まで延びてしまいました。
もちろんその間も飲まず食わずの絶食だったので大変です。
そしてやっと名前を呼ばれました。
いざ、手術へ
看護師のパスがないと入れない扉を抜け、エレベーターで手術室のある3Fに移動します。
3Fに移動後は心配だからと付き添ってくれていた両親と別れ、僕一人奥の扉へと入っていきました。
そこで氏名の確認後、髪の毛がはみ出ないネット帽子を被せられ、実際の手術室へと歩いて移動していきます。
部屋全体は青々としていて、見ているだけで冷ややかな気分になります。室内に入った瞬間はちょっと緊張しました。
部屋に入るとすぐにベットに横になるよう促されますが、驚いたのはベッドがかなり暖かかったこと。
ホットカーペットのようになっていて、むしろ少し暑いぐらいでした。
すでに腕には点滴などを注入出来る針を入れていたので、「軽い麻酔薬を入れていきますね」と看護師さんの声とともに麻酔が注入されていきます。
この時はまだ意識ははっきりしています。
その後、酸素マスクを被せられ、「もう少し強い麻酔薬を入れていきますよー」と言われた後、針が入っている腕に冷たい感覚を覚えました。
と同時に僕は意識を失ったようです。
そして、次に意識が戻った時には手術は終わっていました。
全身麻酔での手術でしたが、ホントにいつ記憶をなくしたのかが分からない不思議な体験が出来ました。
16時半に手術室へと向かい、20時半頃に部屋に戻ってきたようです。
麻酔を含め約4時間が経過していました。
どんな手術だったのかは、以下の記事にまとめています。
手術後の大変な時間の始まり
手術が終わり部屋のベッドにいつの間にか移動させられ、そのまま自分の部屋に戻りました。
仰向けのまま、酸素マスクも付けられたまま、さらには枕もないままに完全に安静を義務付けられます。
寝たきりのまま安静が3時間必要とのことで、ここからが手術後の大変な時間の始まりでした。
なぜなら、手術後の鼻から出血した血が喉の方に延々と流れてきたからです。
喉に流れてきた血を吐きたくても、酸素マスクをはめていて簡単に外せないために気軽に吐けない…
かといって、血を飲み込み続けるとどんどん気分が悪くなります。
部屋に戻ってきた後の1時間は眠ったり意識がもうろうとしていてほとんど記憶がありませんが、その後記憶が定かになってきたあたりからは一睡もできず、ただただ時間が過ぎるのを待つばかりでした。
もちろんこの間、鼻での呼吸は一切できず喉には血が流れ続けているので、とにかく苦しい3時間でした。
夜の23時を過ぎたあたり、やっと体を起こして良いと看護師さんがマスクを外してくれた瞬間、それまで大量に飲み続けた血を吐きました。
喉に流れてくる血に耐えられず寝られない
何とか大変な3時間をクリアした僕は、疲れていたのでさっさと寝ようと思いました。
骨を削るような手術だったものの、3時間が経過しても痛みがそれほどひどくなかったことが幸いでしたが、仰向けに寝転ぶとすぐに喉に血が流れてきてしまい、オエッとなって寝られません。
横を向いてもそれは同じでした。
寝転ぶと血が喉に流れ込んでくるので、この日は寝転んで眠ることを諦めました。
入院しているベッドは自動で背もたれを起き上がらせる機能が付いていたので、ほぼ90度まで背もたれをあげて休むことにしたんです。
この時ほどパラマウントベッドに感謝したことはありません。
座っているからと言って血が全く流れてこないわけじゃなく、絶えず流れてきていましたが、寝転んでいる時よりはだいぶマシだったといった感じ。
それからもウトウトすると、喉に血が流れてきて目が覚めては吐くを繰り返し、気付けば朝6時の起床時間になっていました。
こうして、僕の難治性副鼻腔炎と診断された副鼻腔(前頭洞)の手術当日である入院1日目は過ぎていきました。
入院1日目 / まとめ
とりあえずは手術が無事に終わったことが幸いでした。
痛みもそこまでひどいものではなかったし、時間とともに副鼻腔炎として起こっていた頭痛の症状に悩まされることはなくなるとのことで、ホッとしたというのが本音です。
と言いながら、入院2日目が自分でも想像していない程に大変な日の始まりではありましたが…
【副鼻腔炎(前頭洞炎)手術体験記】の記事一覧
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