人に教えるということは、自分が学ぶということ

こんばんは。Non太です。

やっとのことで、僕は今勤めている会社を辞める事が出来、新たな一歩を踏み出そうとしている時なのですが、その仕事の引き継ぎを行っていく中でまず第一に教えることは学ぶことであることを痛感しました。

【理解していないと教えられないから学ぶ】という意味の学ぶではなく、人に教えることで自己理解が深まってそれが自分への学びにつながると言えばわかりやすいかもしれないですね。

僕は今俗に言うブラック企業に勤めています。それはこのブログでも何度も話しているので、ご存知の方も多いと思います。

そして、5月は下旬頃、5年勤めた今の会社に退職願を提出し、引き止められながらも何とか9月末での退職で折り合いがつき、あと2ヶ月でプー太郎になるという予定です。

そこで、今の自分の担当の仕事の引き継ぎのため、後輩やスタッフに伝えているのですが、何とも教えることは学ぶことなんだと痛感し、この思いを残しておきたいということで、書いておきたいと思います。

仕事を教えるのと、仕事のやり方を教えるのは全くの別物

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僕は今まで自分の担当の仕事を持ち、色々と新しいスタッフが入れ替わり立ち替わりするので、新しいスタッフが入ってくるたびに仕事のやり方を教えていました。

そしてその方法がこの数年で確立され、マニュアルがなくても何も見なくても、やり方を教えていくことが出来ていました。

仕事のやり方を教えるというのは、あくまでやり方なので、仕事自体を教えるというのとは全くの別物だと考えています。

ライン作業を例え話にすると、『もしラインで流れてくるものにゴミが付いていたり、余計なものが付いていたら、それは必ず取り除いて下さい。それ以外はそのまま流してもらって大丈夫です』

これさえ教えておけばラインは無事に稼働し、サボるということを抜きにすると、何も問題なく回るようになるのです。

これが仕事のやり方を教えることだと気付きました。

これを教えることは非常に簡単で、仕事のやり方を知っている人であれば誰でも教えることが出来ます。教えるというよりも、説明するという言葉の方がしっくりきますが。

さらに、仕事のやり方を人に教える方法を教えるということも必要になる場合がありますが。

では今回、僕が言う仕事を教えるということについて、気付くことがたくさんあったので、言及したいと思います。

まず僕の現状として、守らなければいけない最低限のルールは守りつつも、僕の世界を作り上げ自分の仕事を行ってきました。

変更可能なルールは自分のルールに変え、効率が悪いと思えるやり方があれば、効率のいいやり方を考案し結果へと導く。同じ結果に導くという点でも、やりやすかったり短時間で出来るという好影響へと繋げてきました。

今の僕の仕事の引き継ぎというのは、こういった仕事の流れを考えられる人にすることであり、仕事のやり方を教えられる人ではなく、仕事のやり方を作る人に育て上げることになります。

◯◯があれば××をしてだとか、△△があれば◽︎◽︎をして、というやり方だけを教えてしまうと、発想の転換や効率化などを行うための『考える』という作業をなくしてしまい、常に教えた行動しか取らなくなってしまう

さらにそれが習慣化してしまうと、なおさら考える作業を怠るため、教えられていない聞いていない、といった具合に、それ以上の発展は望めなくなる悪循環に陥る気がします。

今思い返すと、最初は仕事のやり方がわからないからやり方を教わった

やり方をマスターすると、次は人にやり方を教える方法を教わる

そしてその仕事自体を教わる

幸か不幸か、僕は仕事のやり方も、仕事のやり方の教え方も仕事自体も、何も教わらなかったですが、、、。

その結果、独自のルールを作り、唯一無二の僕以外には出来ないマイワールドを構築出来ました。(あくまで会社内のお話しですが)

今僕は仕事を引き継ぐために後輩に教えているけど、彼は常に一度僕の見本を見せてほしいと言ってきます。今後の参考にしたいので、という理由とともに。

見本を見せること自体は悪いとは思いませんが、見本を見てしまう事で”考える”という行為を遠ざけてしまっているのでは?といった気持ちになり、さらには後輩が『あれやれ、これやれって言われた事にはいくらでも頑張れるんですが、こうなるように自分で考えてやって、と言われると僕は出来ないタイプなんですよね〜』なんて平気で言われた日には、やっぱり後輩の常日頃の行動が、考える行動には繋がっていないと実感するわけです。

僕は会社に自分の人生を捧げることを辞めた人間なので、独自で考えて行動していく道を選びましたが、こういう後輩を見てると、会社員でいた方がいいんだろうなって思います。

そして、教えていけば教えていくほど、自分が同じ立場だった時に違う思考と違う選択をしてきたこと、だからこそ今の結果を出せてきたんだなと実感出来ました。

それが幸せなのかどうかは人それぞれですが、それでも僕はやっぱり自由に過ごせる時間が多くて、妻はもちろん、これから出来る子供との生活、それを犠牲にしないで生きていけるようになるための選択をしていきたいと思います。

こういったことも改めて痛感。人に教えていけばいくほど、新たな視点の学びがあるのは事実です。

会社を辞める最後の一番の仕事が、引き継ぎというもっとも考えさせられる仕事という意味では良かったのかもしれない。

この真意を分かっているから、結果を出している人は教えるということを行い、さらに自分の学びに近づけていってるんだなと実感。

僕もさらに学んで、人に伝えて教えて、さらに学んでいく人生にしたいと思います。

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