ブログと100万個の風船の泉~第二話:100万個の風船の泉の実態~

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これは、100万個の風船の泉を見つけた僕が、風船の中の100万円を当てるまでの物語。当然フィクションである。

ブログを始めた時からのことにならって書いているので、共感してもらえる人は多いと思う。

第一話を読んでいない方は、まずそちらを読むことをおすすめする。

~第一話:100万個の風船の泉の存在~

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第二話:100万個の風船の泉の実態

ついに「100万個の風船の泉」へとたどり着いた僕の感想は、「意外に簡単にたどり着くものなんだな」だった。

今まで存在は知っていたにも関わらず、そこに行こうとしなかったのはもったいなかったかも…と思うようになっていた。

というのも、風船をふくらませるだけでお金がもらえるというのだから。その始まりがたったの5,000円で買えるんなら、もっと早く始めておけば良かったと思うのも無理はない。

僕はさっそく風船を膨らませることにした。

が、すぐに気が付いた。「膨らませる機械がダサい…」

インターネットで検索していると、風船の泉に関することはもちろん、その膨らませる機械について書かれているページもあった。

そこで目にするのは、みんながみんな違う機械を持っていた。

「なるほど。知識があれば自分で組み立てることも出来るんだな。」知識のない僕はこの選択はしなかった。

「なになに。無料で手に入るものも世の中にはたくさんあるんだな。」僕はこれを選択することにした。

わざわざ素敵な機械が無料で提供されているにも関わらず、お金を出してまで購入する必要はないと思ったからだ。

機械を手にいれた僕は、ついに風船を膨らませることにした。とにかく良くわからなかったが、やみくもに膨らませた。

驚いたのは、ここの風船は一般の風船とは違い、熱気球のように非常に大きなサイズにまで膨らむ。そしてなかなか割れない。

風船の中にお金は入っている。だから割らないと確認できないのになかなか割れない。

1時間、2時間…3時間たって、やっとついに割れた。

「パァァァン」

勢いよく割れた風船は飛び散り、欠片は辺りに飛び散った。

それ以外何も音はしなかった。

僕が求めていたお金はどこにいったのか?

…そう、風船の中にお金は入っていなかったのだ。

100万個も風船があるとは言え、100万円が入っている風船だけじゃなく、10万円や1万円、さらには1円が入っている風船ぐらいあるだろうと思ってたのに、3時間もかけて風船を膨らませて1円も入っていないなんて…

そう思ったものの、僕の心はかなり満たされていた。

ついに俺も「100万個の風船の泉」に来たんだ。そして「風船を割った!」

こうやって風船を割っていけばいつかは100万円にたどり着くはず。

そんな気持ちで心はいっぱいだった。

「今日はもう疲れた。一旦家に帰ってまた明日に来よう。」そう思って立ち上がった瞬間、ガイドの人が再び現れた。

「ごめんねぇ~一つ言い忘れてたよ!君はもう年間パスを購入してくれたから、この”どこでもドア”を持っていれば、いつでもどこでもこの泉に来ることが出来るよ!毎回毎回こんなはずれまで来るのは大変だろう?1年経ってお金を払うのを忘れたら、そのドアは開かなくなるからね!気を付けてね。じゃね~」

何でこの人はいつも早口でまくしたてるんだろう。そう思いつつも、内心ラッキーと思っていた。

確かに毎回こんなに遠くまで泉に来るのは大変だと思っていた。これで家からでも会社からでも、どこからでもすぐに泉に来れるのは大歓迎だ。そう思いながら帰宅の途に着いた。

翌日以降、普段通りに仕事に行き、会社にいる時も時間を見ては泉に行き、電車に乗っている時も時間があれば泉に行き、友達と遊んでいる時でさえ来る日も来る日も風船を膨らませた。

この”どこでもドア”がすごかったのは、泉に行っているのに自分の分身は”どこでもドア”を使った場所に置いておけること。何かあれば瞬時に自分のもとへ戻ってこれること、もし途中で戻ったとしても、風船はしぼまずに途中の状態で止まっていてくれることだった。

1週間が過ぎたものの、風船を膨らませた数は3つだった。

風船を膨らませるにはかなりの労力がいる。どんなに早く膨らませようと頑張っても、2時間近くかかってしまう。

毎晩夜遅くまで働くサラリーマンにとっては、仕事が終わってからの2,3時間というのは拷問のようなものだ。僕はそれを言い訳にして、100万円が入っている風船が必ず1つはあると言うのに、行動に移せないでいた。

「しんどいから今日はやめておこう」という悪魔のささやきと、「100万円手に入れるための試練なんだから頑張ろうよ!」という天使の声の狭間で、僕は葛藤の日々をすごし、気が付けば1ヶ月が経過した。

割れた風船の数は9個。中に入っていたお金は0円だった…。

1ヶ月が経ち風船の膨らませ方は幾分か早くなっていたものの、それでもやっぱりまだ何時間もかかる。

そして風船の大きさが均一ではないことにも気付いた。1時間で割れるものもあったし、全然割れないと思ったら1時間で割れた風船の何倍もの大きさで、割るのに5時間を要した。

にも関わらず、中に入っていたお金は…0円だった。

まさかここまできついとは…予想をはるかに超えていた。1ヶ月ぐらい経てばいくらかのお金は手に入るものだと思っていたのだから。

でも、この1ヶ月で20時間ぐらいかけて風船を膨らませたにも関わらず、0円は厳しすぎる…もしこれが時給1,000円で働いていたら2万円の収入…なんて気持ちが芽生えそうになる。

そんな気持ちになりながらも、新たな気持ちが芽生えている自分にも気付いていた。

最初からうまくいくものなんてない。だからこそ100万円を見つけた時のうれしさがあるんだろう!

というか、風船を膨らませるのがメチャ楽しい!会社で仕事をしてる時の何万倍も楽しい!!

楽しいことをしてお金を見つけられたらどれだけすごいんだろう…

そんな期待と不安が交錯した1ヶ月。

淡い期待は見事に打ち破られたし、「100万個の風船の泉」の中にホントに100万円が眠っているのかも分からない。分かったことは、風船の中に入っているのは1円でさえも簡単には見つけられないということ。

それでもここで辞めるつもりはない。いつか絶対に100万円をゲットしてやる!その気持ちだけはなくならなかった。

続く。

第三話⇒初めての賞金

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