好きな仕事だからということで正社員になったら、ボロ雑巾のように働かされついには嫌いになってしまった人の話し

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どうもNon太(@LoveWifeLives)です。

僕が以前の業界で働いていた頃に、ある一人の男性スタッフと出会いました。

出会った頃の彼は業界にも全く詳しくなかったものの、イベントの仕事が性に合っていたらしくどんどん成長したくさんの仕事をこなすようになりました。

そんな彼はこの業界でさらにステップアップしていきたい、スタッフのままだと大変かもしれないけど楽しい仕事を味わえない、という想いが強くなり、知り合いのつてを当たってある会社の正社員として働くことになりました。

それが僕がちょうど業界を去った2015年の秋ごろ。

それから約1年が経ち久しぶりにその彼に会って話をする機会があったのですが、彼の顔はやつれ目もうつろ、もはや生きる覇気がなく精気が抜けていました。

そして彼が一言。「好きで始めた仕事のはずだったのに、もう嫌いになってしまいました」と。

そんな彼のお話し。

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好きが嫌いになるまでに彼の身に起こった出来事

好きだったはずの業界で、だからこそもっとたくさんの仕事に携わりたいという想いで正社員になったものの、その彼に待っていたのは地獄の日々。

好きだったものが嫌いになるまでに彼の身に起こった出来事を挙げてみました。

※あくまで本人に聞いた話しをそのまま書いています。

週6日・15時間労働

入社の時の契約条件と違うのかどうかは分かりませんが、朝は8:30までに出社し、帰るのは終電で夜の0時前。

大体1日の労働時間が15時間を下回る日はないんだとか。

さらに週6日勤務も当たり前。

さらにイベントの仕事が日曜日に入ってしまった場合は、代休を取ることも出来ず休みはなくなるだけ。休日出勤扱いがなければ手当てなんてありません。

そんな労働環境が続いていたんだとか。

残業代はゼロ

それだけの過酷な労働条件で働いているにも関わらず、残業代なんてものは1円も支払われません。

会社の規定では18時が定時となっているらしく、毎日18時に退勤しているという報告を上げさせられるんだとか。

毎日0時まで働いているなら、18時からまた仕事が始まるようなものです。

もともと残業代を払う気がないんだろうけど、わざわざ18時に退勤しているという報告を出させるのは一番悪質なものかもしれません。

事実関係を調べられた時に、データとして定時退社している事実だけが残りますからね。

「好きな業界だから」と「好きなことが出来る」は違う

これはサラリーマンあるあるとも言えることですが…

イベントの仕事だと、世の中全ての人が良いと思っていることであっても、お金の出どころであるメーカーが首を縦に振らない限り実現することはありません。

それぐらいメーカーの力は強大なんです。

彼はイベントの仕事に携わりスタッフとして働いていく中で、「こうしていけばもっと良くなる」、「こんなイベントを作ればもっとPRになる!そんな企画をどんどん練っていきたい!」、そういう想いが強くなり、スタッフとして働くよりも正社員としていた方がそんな機会にも触れやすいということで正社員になりました。

新しいイベントの企画を考えても、面白いね!いいねー!とはなるものの、

  • 前例がないからダメ
  • 失敗したら後の報告が面倒だし困るからダメ
  • 上司がYesと言わないだろうからダメ

こんな理由ばかりでほとんどの企画はボツになっていくんだとか。

これが社運をかけた一世一代のそれこそ失敗したら一発で会社が潰れます、というような企画なら慎重になる気持ちも分かるしその一歩が出ないというのも分かります。

でも、何十億何百億の売上を持っている会社の数十万、数百万円の規模の話しで、です。

それぐらい魅力のある企画を作れていないと言われればそれまでですが、体裁を守ろうとしてしまう風潮が新しい一歩を踏み出させないんでしょうね。

ここで言った彼の一言は、「好きな業界で働けば何でも苦にならずに頑張れると思ってましたが、そういうわけじゃないんですね」でした。

好きだったプロ野球を見れる日は1日もなかった

終電で帰り家に着くのは日付が変わってから。

テレビで野球観戦をするのが大好きだったのに、正社員で働き始めてからテレビで野球を見ることの出来た日は1日もなかったんだとか。

見ることが出来ても結果速報のみ。

いつしかその速報でさえも帰ってきた時にはテレビをつける事さえ面倒に思えて、シャワーを浴びて寝るだけの日々になり、プロ野球を見るという記憶は消えてしまってたんだとか。

プロ野球を見ることよりも夢中になるものが出来て、それでプロ野球を見るということを忘れていくのなら良いものの、地獄のような日々を過ごしているばっかりにしんどい、面倒くさいという理由で忘れてしまうとなると、やっぱりいつか心は壊れていきますよね。

そして彼はイベントが嫌いになってしまった

そんな状態が続き、いつしか彼はイベントが嫌いになってしまったんだとか。

もしちゃんと残業代がちゃんと出ていたら…。

労働環境がもう少し良かったら…。

弱音を吐ける心を開ける人が近くにいたら…。

お金がもっと入っていて、ちゃんとプロ野球を見てストレス解消が出来、恵まれた仲間たちが周りにいたなら、もしかすると彼の心境は変わっていたかもしれませんが、こんな風にして彼はイベントという仕事が嫌いになってしまったんです。

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好きなことなら頑張れよ!我慢しろよ!という勘違い

これだけ聞くと彼のことを「何甘いことを言っているんだ!」、「正社員1年目のペーペーが何言ってるねん!」、なんて言葉が聞こえてくるかもしれません。

でも良く考えてみると、「好きなことなら頑張れ!」、「我慢してでもいつか花咲く日がくるから!」という言葉はちょっと違うんじゃないかと思ったんです。

彼はイベントが好きだと言いました。だからもっと近くで携われるように、スタッフ(というアルバイト)ではなく正社員となって仕事に携わっていく道を選択したんです。

そしてわずか1年で好きじゃなくなったと言いました。

彼はスタッフとしてイベントの仕事に携わったことがキッカケでイベントの仕事が好きになったと言っていたものの、彼が好きだったのはお客さんとして参加している人や働いている人たちと一緒に、一つのものを作り上げることだったんです。

ざっくり言うとイベントの仕事が好きというひとくくりになります。

でも突き詰めていくと、彼が今している仕事彼がしたかった仕事は全くちがうんです。

イベントの醍醐味の一つは、ゼロから作り上げ、参加してくれたお客さんたちはみんな笑顔になってくれて、終わった時には一緒に働いた人たちと達成感を感じられる、これが醍醐味です。

これをスタッフとしてやっていた時に感じられた彼は、もっと近くでもっとたくさんの共有がしたくて正社員を希望して働き始めました。

でも、お客さんが今以上にもっと笑顔になってくれると思った企画を出しても、企画がダメというよりも前例がないからNGと言われ、働くスタッフのことを考えたオペレーションを作っても、お金がないからスタッフには頑張らせればいいと現場に入ってくれる人のことを見下すような言い方をされ、いつしかYesをもらうためのマニュアルを作っていくことが、ここでは仕事ができる人の定義なんだと感じるようになったんだとか。

好きなことなら頑張れよ!、好きなことなら我慢しろよ!って良く言いますが、もはや彼のやりたいこと彼がやらなきゃいけないことが完全にずれてしまっているので、この言葉は全く持って意味を成しません。

好きなことじゃない上に、ブラック企業満開の会社で働き続けていても、「好きなことだから頑張れ!」は彼の心には響かなかったんです。

彼が作りたかったのは、お金を出している会社だからというだけで偉そうな態度を取る頭の上がらない取引先の担当者の笑顔じゃなくて、仕事に関わってくれる人や・一番は参加してくれるお客さんたちの笑顔だったんです。(※もちろん仕事ですから、お客さんが喜びPRになることで、お金を出してくれる人である取引先にもメリットのあるイベントを企画することは大前提で行っている上でのお話しです。)

この勘違いに気付かずに、好きで始めた仕事なんだからという気持ちだけを持って我慢して苦行に耐えていても、いずれ心が崩壊する確率の方が高いのは目に見えています。

好きなことなら頑張れる、それは確かなことですが、「好きなこと・やりたいこと」を今一度心に問いてみるのも大切だと思います。

もしかするとハッと気づくことがあるかもしれません。

好きな仕事が嫌いになってしまった話 / まとめ

1年ぶりに彼に仕事を依頼されて会う機会があり、上記のような相談じみた話しになりました。

僕は1年前に同じような状況があって仕事を辞めた経緯がありますから、まさに経験者が語るアドバイスを彼は求めていたんでしょうね。

だから僕は言いました。

Non太

人の気持ちも考えられなくなる、まわりを見る余裕もまったくなくなってしまうぐらいに忙しい仕事は辛いよね。

そういう仕事をしている時って、全てをしんどいで片づけてしまうから何も楽しくないし。

俺はそう思って辞めて、あの頃よりも収入は減ったけど、その分何百倍も感性豊かに生きられてると思うし些細なことにも幸せを感じられるようになったよ。

というか、そういう事にも気付けるようになったってことかな。

辞めるか辞めないかは自分で決めたらいいと思うけど、仕事しかしてない毎日にも関わらず仕事を楽しいとも思えず、その他のこともしんどすぎて何も考えられないっていう人生は勿体ないかな。

辞めるなら辞める、頑張るなら頑張るで、後は自分の筋を通してちゃんと勇気を出して行動したら良いと思うで。

俺で良ければいつでも話しは聞くで!

と、経験者は語るかのように偉そうにアドバイスしておきました。w

恐らくこの彼のような状況の人って、世の中にはたくさんいると思います。

辞めた後のことが不安で、とりあえず現状を維持しなきゃ!ということで結局何も変わらない人は多いと思いますが、辞めた僕から言うなれば「何とでもなるで!」というのがホントのところ。

僕は結局正社員で転職がうまくいった!という道を選んでませんが、転職しようかなと考えた時に僕自身が唯一登録したリクナビNEXTぐらいは、転職するかもって思ってるなら登録しておいても良いんじゃないかと思います。

来年ぐらいには彼が落ち着いてるといいんだけどなぁ。

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