結婚式で乾杯の挨拶を頼まれた! 参考にするべきポイントと実際に話した例文を紹介します!

どうもNon太(@LoveWifeLives)です。

最近結婚式に出席したのですが、その1ヶ月程前に乾杯の挨拶をしてほしいと頼まれました。

頼んできた子とは仕事上の付き合いだったのですが、サラリーマンで働いていた頃に僕が社員で頼んできた子がアルバイトという関係。先輩と後輩のようなものです。

頼まれた当初は、乾杯の挨拶と言ってもどんな挨拶にしたらいいのか、どれぐらいの時間を話してもいいのか等正直メチャクチャ不安でしたが、自分が考えた挨拶で無事に乗り切ることが出来ました。

今回はそんな自分が実際に話した例文もご紹介しつつ、乾杯の挨拶を頼まれた時にはどんな話を織り込んでいけばいいか、参考にまとめたいと思います。

乾杯の挨拶を考える前の心構え3つ!

本当は結婚式で行うスピーチは思いやりの心があれば、どれだけ下手でも長くても短くても心に響くものだと思ってます。

でも、新郎新婦はもちろん招待者はスマートなスピーチを求めてくる人も多いでしょう。

乾杯の挨拶で最低限考えておかないといけないことを3つまとめておきたいと思います。

カンペの紙は絶対に見ない!

どれだけ素敵な言葉を発しても、カミカミな言葉で話してしまっては良い印象は伝わりにくいし、ずっとカンペの紙を見ながら下を向いて話しても良い印象にはなりにくいです。

スーッと耳に入ってくるようなスピーチが出来れば、挨拶の内容にプラスアルファで良いスピーチだったという印象を持たせることが出来ます。

まずはカンペの紙を見て挨拶はしないということを心に決めましょう!

挨拶文は覚えられる長さにとどめる!

カンペを見ずに話そうとしても覚えられなければ意味がありません。挨拶文は自分がしっかりと覚えられる長さにとどめることが賢明です。

カンペを見ずに話そうと意気込んでいても覚えが中途半端だと、当日は記憶の断片から思い出しながら曖昧に言葉をつないでいかないといけません。

そうすると、一つのフレーズが抜けるだけで意味が繋がりにくかったり、最悪何を話してるのか分からなくなる場合があります。

せっかく考えてきた言葉が伝わらないのは残念すぎるので、自分がしっかりと覚えられる長さにとどめるようにしましょう。

長くても3~4分以内の挨拶に!

乾杯の挨拶は必ず主賓の祝辞挨拶の後に行われます。祝辞の挨拶が1分や2分ということはまずありえないでしょう。

仕事上の関係で話すことが多いでしょうし、仕事の話しも織り込んでくるわけですから、短くて5分程度はあるものなんじゃないでしょうか。

要するに、主賓の挨拶よりも短い時間にとどめるべきだということです。

仮に祝辞のスピーチでグダグダ長いと思われてしまっている状況があった場合、さらに自分の乾杯の挨拶まで長くてグダグダしてしまうと良い印象には繋がりません。

1分だと短すぎてお祝いの言葉が伝えにくいし、5分などは確実に長いと思われます。

どれだけ長くても、紹介されて立ち上がったところから「乾杯」と発声するまでを4分以内に収まるぐらいに心がけましょう。

僕は実際に紹介を受けて席を立ったところから乾杯と言うまでに、大体3分半で終えられるスピーチにしました。

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乾杯の挨拶を考える時に参考にしたいこと7つ!

心構えが出来たら、実際に乾杯の挨拶を考えていきましょう。

その時に参考にしたいことは7つありましたので、1つずつご紹介していきます。

1.冒頭部分は大事!何の言葉から始めるのかを考える

司会者の方から紹介を受けてマイクスタンドの前に立った時です。

この冒頭部分をどんな言葉から始めていくのかは、つかみの部分でかなり大切です。

ただいまご紹介にあずかりました~

と始めるのは一番無難なタイプですね。僕もスピーチの時間を短くするために無難に始めました。

本当にやりたかったことは、偉人の名言からいきなり始めるスピーチです。

かの有名なドイツの詩人、ハイネは言いました。

「結婚とは、いかなる羅針盤もかつて航路を発見したことがない荒海である」と。

これは、「結婚生活にはどんなことが待っているかわからない。

問題に突き当たったときに進むべき方向を示してくれる羅針盤もない。

だから手さぐりでもいいからしっかり夫婦二人で力を合わせて進んでいきなさい」、ということを例えた言葉です。

という文を、僕は冒頭にいきなり言いたかったんです。

こういう始まり方をすることで、「ん?」と興味を引かせることが出来ます。ですが僕はやめました。

理由は長くなるから。これだけで30秒ぐらい取ってしまうので諦めました。

もう一つ名言から始める時の注意点は、スピーチ内容との因果関係がないと「なんで名言なんか紹介したんや~???」となってしまう恐れがあります。

僕はこの後、新婦が言った名言を紹介するというスピーチ内容だったので、名言を冒頭に持ってきても因果関係をつなぐことが出来るというわけです。

と言いながらも、結局僕は無難にまとめました。

ただいまご紹介にあずかりましたNon太と申します

この言葉でスピーチを始めました。

2.難しすぎる言葉は多用しなくても大丈夫

結婚式の挨拶の例文を見てみると、とにかく難しい言葉が並びます。「はなはだ僭越ながら~」みたいに。

そこまで気にしなくても良いですが、絶対使わないといけないという言葉でもないです。

なので、僕は自分の名前の後に続けた文はこちらです。

本日お集りの諸先輩方を差し置いて恐縮ではございますが、ご指名いただきましたので乾杯の音頭を取らせて頂きます

「はなはだ僭越ながら」を「恐縮ではございますが」に言い換えました。

3.お祝いの言葉は必ず入れよう!

「結婚おめでとう」、「本日は誠におめでとうございます」、「心よりお祝い申し上げます」といったお祝いの言葉は絶対に入れましょう。

これは「乾杯の音頭を取らせて頂きます」のフレーズの前でも後でも構いませんが、僕は後に持ってきました。

「乾杯の音頭を取らせて頂きます」の後、言った文はこちら。

〇〇君、〇〇さん、本日は誠におめでとうございます。

ご両家ならびにご親族の皆さま、本日は誠におめでとうございます。

「結婚おめでとうございます」、「本日は誠におめでとうございます」、どの言葉がいいのかと考えてしまいそうになりますが、正直どれでもいいと思ってます。

僕は最後にかける言葉が「本当に結婚おめでとうございます」を予定していたので、同じ言葉よりは違う言葉の方がいいかなということで、「本日は誠におめでとうございます」にしました。

4.自己紹介と新郎新婦との関係性は簡潔にする

司会者の方が最初に自分の紹介をサラッとしてくれているはずです。

そこにさらに自己紹介として新郎新婦との関係性を詳しく説明するとものすごく時間がかかってしまうので、そこはさらりと紹介する程度で終えましょう。

そして、紹介するタイミングは冒頭に持ってきてもいいですし、話しのつながりから途中に持ってきても違和感がなければ問題ないでしょう。

僕が出席した結婚式では、社員とアルバイトの関係性でさらにはお互いがその仕事はやめている状態だったので、以前に一緒に仕事をしたということだけ伝えました。

文はこちら。

新婦の〇〇さんとは、以前に僕が担当していた仕事を協力してくれていて、一緒に仕事をしていました。かれこれ5年ほどになります。

5.何が一番伝えたいことなのかを明確にして考える

エピソードを紹介するにしても関係性を紹介するにしても、とにかく乾杯の挨拶を通して何が一番伝えたいことなのかを明確にしてから文や言葉を考えることが大切です。

それが決まらないからこそ、「あれも伝えたい」、「これも言った方が良い」となるんです。

僕が新郎新婦に伝えたかった言葉は「感謝や思いやりの気持ちはしっかり言葉に表現して、日々を過ごしてほしい」ということでした。

これを伝えたいために新婦との仕事上のエピソードを抜き取って話したわけです。

エピソードを話したりストーリーを語る場合、その話しは何のためにするのかを考えることで簡潔でもまとまった文になりやすいです。

6.誰もが分かるように乾杯の合図をする

話してる最中にいきなり「乾杯!」なんて言われてしまうと、乾杯と言おうと思ってた人まで「おぉ…乾杯!」みたいになってしまいます。

伝えたい話をした後には必ず「グラスのご準備をお願い致します」や、「乾杯に移らせて頂きます」といった言葉でつないだ方がスマートです。

僕はこの言葉で繋ぎました。

それでは幸せの宴のスタートといたしまして、乾杯へと移らせて頂きたいと思います。

皆さまグラスのご準備をお願い致します。

それでは声高らかにご唱和願います。

この「幸せの宴のスタートといたしまして」というのが何気に一番のお気に入りです。

7.「乾杯!」の前の一言は忘れずに

「ご唱和願います」の後すぐに「乾杯!」と繋げてもいいのですが、やっぱり味気ないのでよくある「〇〇と〇〇を祈念いたしまして~」という言葉は入れることにしました。

僕が実際に入れた最後の文はこちら。

新郎新婦の末永い幸せと、ご両家並びに本日ご列席の皆様のご多幸とご発展を祈念いたしまして~乾杯!!

という流れにしました。

実際に話した乾杯の挨拶文をご紹介

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実際に僕が乾杯の挨拶で話した文を載せておきます。

ただいまご紹介にあずかりましたNon太と申します。

お集りの諸先輩方を差し置いて誠に恐縮ではございますが、ご指名頂きましたので、乾杯の音頭をとらせて頂きたいと思います。

〇〇君、〇〇さん、本日は誠におめでとうございます。

ご両家ならびにご親族の皆さま、本日は誠におめでとうございます。

乾杯の挨拶はさらりと短く簡潔に。と言われておりますが、今日はせっかくの機会ですので、ある一つの言葉をご紹介したいと思います。

それは「メガネで大丈夫と言ってくれて、ホントに嬉しかった」という言葉です。

これは実は、新婦の〇○さんが仕事をしていた時に僕にかけてくれた言葉なんです。

〇〇さんとは、以前に僕が担当していた仕事を協力してくれていて、一緒に仕事をしていました。かれこれ5年ほどになります。

普段はコンタクトを付けて仕事をしている〇〇さん。それがある日、目の調子が良くないということでメガネをかけてきました。

当時携わっていた仕事は、衣装の関係でメガネで働くことが禁止になっていたんです。

そして〇〇さんは僕に聞いてきました。

「目の調子が良くないだけで体はぴんぴんしてます。メガネがダメなら今日は帰宅します。働いて良いか判断してもらおうと思って今日は来ました」と。

ルールはあったので確かに少し悩みましたが、今まで真摯に働いている〇〇さんの姿も知っているし体調は問題ないのに断るのは違和感が残ったので「メガネで大丈夫!今日も頑張ろう!」と言ったんです。

後日、〇〇さんと会った時に「あの時メガネで大丈夫と言ってくれてホントに嬉しかったんですよ~」という言葉をかけてくれた、というエピソードです。

なぜこの話しをしたかというと、「感謝や思いやりの気持ちを言葉に表現することが、どれだけ人の心をあったかくするか」というのをご紹介したかったからです。

結婚生活はこの先50年60年と続いていきます。

時にはケンカをすることもあれば、思いやりの気持ちを忘れてしまいがちになることもあるかもしれません。

そんな時こそ、感謝の気持ちや思いやりの気持ちを思い出して、さらには言葉に表現するということを忘れずに過ごしてもらえればなと思っています。

〇〇君。〇〇君とお会いするのは今日が初めてでしたが、2人がお付き合いしている時から、幸せなお付き合いが出来ているということを〇〇さんから聞いていました。

そんな二人の新たな門出に、こうやってお祝い出来ていることを心から嬉しく思います。本当に結婚おめでとうございます!

さて、それでは幸せの宴のスタートといたしまして、乾杯へと移らせて頂きたいと思います。

皆さまグラスのご準備をお願い致します。

それでは声高らかにご唱和願います。

新郎新婦の末永い幸せと、ご両家並びに本日ご列席の皆様のご多幸とご発展を祈念いたしまして~

乾杯!!

言葉尻などは言い方が変わっているかもしれませんが、内容は一切デフォルメを加えず原文そのままにご紹介させて頂きました。

当日の疑問を解消!当日のことを4つ説明します!

乾杯の挨拶文も考えた。後は順番が来れば話すだけという場合でも、当日のことで必ず決めておいた方がいいことが3つ+1つあります。

1.簡単にでも司会者と打ち合わせは必ずする

司会者は進行のプロなので、基本的には司会者側から声をかけてくれると思います。

タイミング的には自分が披露宴の式場に着席し、新郎新婦が入場してくるのを待っているという時です。

僕の場合で司会者と話したことは、

  • 乾杯の前に一言挨拶をしますよね?⇒しますと回答
  • 挨拶が始まる前に全員起立してもらった状態で話されますか?⇒全員座ってもらったままでいいですと回答
  • 全員が立ってもらうタイミングはどうしましょう?⇒僕が「グラスのご準備をお願い致します」と言うので、それをキッカケに全員に立ってもらうコメント言ってもらえますか?と回答

「分かりました。宜しくお願いします」とだけ打ち合わせしたのみ。

ここのポイントは、新郎新婦含め、招待者がグラスを持って立っている状態かどうかということ。

僕は3分ほど話しをする予定をしていたので、全員がグラスを持って立った状態で待っているという状況になるのは絶対に避けたかったんです。

司会者と打ち合わせをしておかなければ、もしかすると話し始める時には全員が立っているということも考えられるため、司会者と打ち合わせは必ず入れておいた方が無難だと思います。

ただ数十秒で終わるものであれば、立った状態からスタートしてもいいかもしれませんが。

2.グラスは自分で持ち運ぶ?

司会者から紹介され席を立ちマイクのある場所まで行きます。

この時グラスは自分で持ち運んだ方がいいのか?ということですが、正直どちらでも大丈夫です。

僕は持っていきませんでした。緊張してグラスがブルブル震えてもイヤだし、話してる時にずっと持ちながら挨拶をするのも嫌だったからです。

もし持たずに挨拶を始めた場合、招待者に「グラスの準備をお願いします」という掛け声をすれば、司会者の方が「皆さまお立ち下さい」と合図してくれます。

その準備と同じタイミングで式場の人が必ずグラスを持ってきてくれるので、そこは安心しておけば問題ありません。

もし持ってきてくれないことがあれば、よっぽど式場の人が気付かない人たちだと思われます。w

3.新郎新婦・両家の家族は座ってもらう?

招待者は座ったままの状態だったとしても、乾杯の挨拶が始まる時、新郎新婦はもちろん両家の親御さんたちは起立した状態で自分の話しを聞こうとするのがほとんどです。(新郎新婦だけの場合もあります)

これを座ってもらうように促していいのか?と疑問を抱きました。祝辞の時は話しが長くなる分、座るのを促すのは良く聞きますが、乾杯の挨拶でも座るのを促していいのか?と。

結果、僕の挨拶は3分程あったので座ってもらうことにしました。

「本日はおめでとうございます」という言葉を言った後に、「僕の話しは長くなるので(笑)、どうぞお座りください」と促しました。

これも立ったままだとなおさら長いと感じられやすくなるんじゃないかと思ったために座ってもらいました。

自分が結婚式をした時は当時の上司に乾杯の挨拶をしてもらいましたが、その時は座ってくださいとは言われず、そのまま立った状態で話しを聞き乾杯まで行いました。

僕自身が「座らせろよー」なんて思うことはなかったのでどちらでも良いとは思いますが、気を遣わせないように僕は座ってもらう方を選択したまでです。

4.お礼は素直にもらう

お礼がもらうのは当然と思う人がいるようですが、僕はすっかり忘れていました。

乾杯の挨拶をした場合、大体はお礼として1万円ぐらいを渡されることが多いんですね。

僕の場合は、披露宴が始まり新郎新婦がお色直しで退席した時に、両親がお酒を注ぐのと一緒に渡してくれました。

お礼がもらえるなんて忘れていたのでビックリしましたが、形式的にも断るとグダグダするため素直にありがとうございますと受け取りましょう。

乾杯の挨拶は結局は気持ちだけど / まとめ

自分が乾杯の挨拶を頼まれたことがキッカケで、実際に参考にしてほしい点をまとめてみました。

いまだに仕来たりが厳しい家柄があったり、自分はそう思わなくても無礼だと思われてしまうような言い回しがあったり、乾杯の挨拶にしても賛否両論があります。

確かに忌み言葉は避けるべきということで、「別れる・切れる・離れる」等々ありますが、確かに縁起でもなさすぎるような言葉は控えた方がいいでしょう。

個人的意見にはなりますが、そういう思いを持って発した言葉ではなく、文章の兼ね合いから出てきただけの言葉の場合もあるので、気を使いすぎることはないのかなと思います。

心からの祝福を持って送った言葉であれば、相手にはちゃんと伝わるものですから。

少しでも参考にしてもらえれば幸いです。

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